梅雨 



梅雨に入り、霧島ではしっとりとした穏やかな空気が流れています。
賑やかだった5月とは打って変わって静かな霧島もまた好し。


工房の門には、こぼれ種から芽を出した向日葵が
毎年のごとくスクスクと成長しています。
黄色い花が咲き始める頃には梅雨も明ける頃かな?


今日もコツコツと物づくり。
雨音を聞きながら、来月に控えている展示会の準備を進めている私達です。


人間と物の関係 





時々、本当に時々なのですが、
家具や器に傷が付くのを嫌がる方がいらっしゃいます。

買ったときと同じ、傷一つない状態で使い続けたい・・・と。

色々な考え方があるけれど、私たちはその傷も味わいの一つだと思っています。



手が滑って重たい物をゴツンと落としてしまった時にできた円卓の小さな凹み。
もっと大切に使わないと!っと、小さな喧嘩にまでなったけれど、今では思い出。

初めて我が家に来た時より、傷も汚れも増えたけれど、
そのひとつひとつが程好い味わいとなって、
色艶を増しながら、日に日に素敵になっています。



良く使うカッティング・ボードはパンやハムを切った時にできた刃物の痕がたくさん。
でも、その傷は美味しいものを沢山食べた証し。
きっと、色んな食べ物の艶をもらって、これからもっと美しくなるはず。



家具に限らず、器もカトラリーも、木のものはみんな、
使ってからこそ価値があると思っています。

どんなに綺麗に磨いて仕上げても、使ったことで得た味わいに勝るものはありません。
沢山の傷も、汚れも、凹みだって、風合いと云う美しい協奏曲を奏で始め、
物としても深くなり、愛着も日増しに増していく、そう思っています。



もしかしたら、物も人間も根本的には同じかもしれません。
傷のない人なんて、いないはず。
いろんな傷を重ねて、思い出にして、人として深まって行くのだから。


物を使うことは、人磨きと似ているのかもしれません。
ひょっとしたら、物の向こう側に、その人の人となりが垣間見れたりして・・・。


木っ端 




毎日の様に出る木っ端の山。

小さくて使い道のない木切れでも、
冬には立派な焚き物になって、
私たちの体を芯から温めてくれる頼もしい存在。

冬の出番が来るまで、大切にしまっておきます。


いつも通り、いっぱい出た木っ端を片付けていたら、
スプーンを作っている時に出てきた木っ端たちが、
元気に泳ぐ魚の群れに見えてきました。

偶然とは言え、可愛らしい。






時を刻むもの 


▲ 我が家で時を刻むデスククロック


まだまだ夜中の授乳から卒業できない日々。
短時間睡眠のリズムに体は慣れたけれど、
夜中に起きて時計を見る度、疲れを感じることも・・・

それならば、と主人が手の平サイズの置き時計を作ってくれました。

余計な文字盤も秒針もないスッキリとした愛らしい時計。
同じ時を刻むものなのに、時計がひとつ変わっただけで、
こんなにも気持ちに余裕が生まれるとは思いませんでした。

夜中に目が覚めても、ふんわり優しい気持ち。
我が子を見つめる心も眼差しも自然と穏やか。
本当に不思議です。



考えてみれば、時計にもそれぞれ個性があります。
アナログやデジタルの違いはもちろん、
どんな時計を選ぶかに、使い手の性格が表れるのは当たり前。

そして、どんな時計を使ってきたかによって、
その人の心づくりも変わってくるのかもしれません。



私は「見る」というよりも、「眺める」という時計の見方が好みです。
一分一秒争う生活よりも、ゆったり流れる空間を楽しむ生き方をしたい。
時間に捕われず、時空を味わえる暮らしができれば尚のこと好し。



自分が思い描くライフスタイルに合うような時計を選んでみませんか?
きっとその時計が、理想とする暮らしへ時を刻みながら導いてくれるはず。



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デスククロックは、工房内の展示室にて展示販売しています。
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心地良い時間 

              


『ことりっぷ』が繋いでくれる素敵な出会いが続いています。

先日も千葉からお客様がいらっしゃいました。
器の話、木のこと、そして私達の物づくりのこと・・・
色々な話を愉しみ、樺桜の茶筒をひとつ買って帰られました。

そのお客様から数日後一通のファックスが届きました。
お茶の時間が楽しみになり、茶筒のある生活を愉しんでいらっしゃるとか。

器が変わると、食事が楽しくなる・・・とは露山人の言葉ですが、
こんなふうに、お気に入りのものを見つけては使うことで、
今までとは違う時間が流れることがあります。

食事はもちろん、素敵な椅子に出会えれば読書や勉強も楽しくなるかも。
使い心地の良いスプーンに出会えれば、今まで苦手だったものが美味しくなったり。

全ては道具。
究極、人のこころを作るのは道具にあり・・・と思います。

どれだけ貪欲かつ熱心に出会いを探し求め、
そして、それを使いこなし、どれくらい素敵な時間を過ごしたかで、
その人のこころの豊かさに大きな違いが生まれてくる、と思っています。


私達の物づくりも、心づくりにまで繋がって行けたら本当に素敵。
そのためにも、まずは自分達のこころや感性磨きをしないといけませんね。

そういう意味でも、沢山の人、景色、空気に触れることのできる霧島は
物づくり・心づくりにとても良い環境なのかもしれない・・・と改めて思う今日この頃です。


生まれ変わった器 


まだ肌寒い3月の頃、離乳食スタートを前にした男の子の元へ「初めての器セット」を
お届けしました。
月齢は偶然にも我が子と一緒。心地よい秋風が頬を撫でる10月生まれ。
メールでやり取りの中にも自然と育児の話に花咲く、素敵な出会いでした。

そんなお客様からひと月ぶりのお電話。
聞けば、食器棚からコロンと落ちた器が欠けてしまったとか・・・。
かなりショックなご様子で「修理できませんか?」とのお問い合わせでした。

直すよりは新しい物を買った方が安く付く、とか、
最近少しずつ見直されてはいるものの、使い捨てが当たり前になってしまっている今日。
直しても使いたいっと思っていただけることが嬉しくて、
「作り手冥利に尽きるね」っと心を込めて修理させていただきました。

欠けてしまったところは、グルリと削ってスプーン休めに・・・


0419器1



そして昨日、お客様からありがとうのお礼のメールが届きました。

新しい形になって(←とっても機能的なくぼみ!)
息子の離乳食に大活躍してくれるかと思うと、とっても嬉しいです。


形は変わってしまったけれど、その分愛着は増していただけたようでした。

物は単に物として終わるのではなく、ストーリーを込めて育てていく事も楽しみのひとつに
なります。
器を通して良い出会いがあったとか、思わぬ事で割ってしまったけれど修理したとか。
そんな思い出や時を刻みながら、一緒に充実した時間を過ごして、
物と使い手が一緒に味わいを増しながら歩んで行けたら素敵ですよね。

今回の出来事も、数あるストーリのうちのひとつになりますように・・・



ささのはさんのブログ

お客様がご自身のブログに
今回の出来事の記事をアップしてくださっています。

http://rakupan.cocolog-nifty.com/blog1/2008/04/post_c21e.html

素敵な記事にしていただきありがとうございました。
皆さんも是非ご覧ください。




babyset0801-3.jpg


<初めての器セット>のご紹介のページはこちら

http://www.geocities.jp/mokuren_kirishima/babyset.htm






欅の表札 


表札0802


どの仕事も勿論そうなのですが、看板や表札を彫る仕事は尚一層緊張します。

それは多分、看板や表札はその方の顔になるから・・・



お店の看板の注文をいただけば、そのお店に足を運んで、
店主の方のお人柄やお店の雰囲気などを見たり・・・色々考えて材やデザインを決めます。


表札も同じ。

文字の字体ひとつで印象は全く変わりますし、材によっても大きく異なってきます。


今回のお客様は、ゆったり、そしてしっとりとした優しいご夫婦。
やわらかいそのお人柄にいつも癒されています。
でも、芯の部分にしっかりと揺らぎないものをお持ちのお二人・・・そんな印象。

ならば・・・と選んだ材は、褐色が美しい欅。
お客様と一緒に決めた、ふっくらとした優しい字体で仕上げました。



表札の向こう側に、人が表れているような出来上がり。

お届けは来週。喜んでいただけますように・・・




ホームページの更新情報  



お客様にお届けしたチェストをFurnitureのページでご紹介しています。


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「チェスト」の詳細はこちら

⇒ http://www.geocities.jp/mokuren_kirishima/chest0801.htm


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::: お客様のお便りより :::



わくわくしながら、ずっと楽しみに待っていました。
目にした瞬間嬉しくて、触った途端に涙が溢れる思いでした。

何度も相談に乗っていただいただけに、
引き出しの深さも、チェスト自体の大きさも程良く、とても使い易いです。

納められた洋服たちも、どこか誇らしげ。
何度となく引き出しを開けてみては、家族みんなでにんまりしています。

こうなると、服や靴下、下着にもこだわりたくなってきました。
不思議ですね。

本当に素敵なチェストを作っていただきありがとうございました。
ずっとずっと大切に使わせていただきます。



追伸 : 引き出しを開け閉めしてはうっとり眺める日々、まだまだ続きそうです。





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お届けした時のお客様の満面の笑顔、本当に嬉しかったです。

使い手さんの気持ちと作り手の思い、チェストを通じてひとつになれたようです。


使えば使うほど愛着の湧く、そんな特別な存在になりますように・・・

ご家族と一緒に思い出を重ねて行けますように・・・ 

そう願っています。




嬉しいお便り 


先日、お箸のご注文をいただいたお客様から嬉しいお便りが届きました。

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「お箸+箸置き」本日到着しました。
ありがとう御座います。
お箸を握った感じが良いですね。
軽くそしてシャープな感じがしますね。
今使っているのは、柘植?。
今までより良い感じです。
早速、今晩から使います。
ありがとう御座いました。


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手にしっくりと馴染む四角いお箸は、
滑ったりすることなく、しっかり食べ物を掴んでくれます。

勿論、自分たちもこのお箸を使っていますが、
口当たりも優しく、舌触りも温かい、快い使い心地です。


日本人に生まれたからにはこだわりたい。
そんな食にまつわる道具のひとつがお箸。

皆さんはどんなお箸をお使いですか?




ohashi-2.jpg



<お箸>のご紹介のページはこちら

http://www.geocities.jp/mokurenkoubou/ohashi.htm





スケール・カバー 

スケールカバー



ご存知の方も多いかと思いますが、
霧島市国分と鹿児島市内にコーヒー豆を自家焙煎している素敵なお店 『ヴォアラ珈琲』 があります。


お店には・・・

・生産地域(風土)
・農園(生産者)
・標高
・品種
・収穫時期
・収穫方法
・処理方法
           
など様々な品質をチェックし、
一定の基準を満たしたものを買い付けてくるという、こだわりのコーヒー豆が並んでいます。


去年の秋のことですが、
このお店 『ヴォアラ珈琲』 さんからご注文をいただきコーヒー豆を量るスケールのカバーをお作りました。

スケールをそのまま使うのではなく、さり気なくアレンジする発想+遊び心・・・
素敵ですよね。

先日お店を覗いてみたところ、
ミズメザクラの優しい赤味が、お店の雰囲気にもしっとりと馴染み、とても良い雰囲気でした。

何だか一人前に働いている我が子の様子をこっそり見るようで、少々緊張しましたが(笑)。



このスケール・カバーは、鹿児島市にある 『Coffee VOILA』 でお使いいただいています。
機会がありましたら眺めて+触れてみてください。


Coffee VOILA
〒892-0842鹿児島市東千石町2-2-1F
営業時間AM11:00〜PM 7:00 火曜定休
Tel:099-239-4151/Fax:099-239-4152



スケールカバーの記事

 『ヴォアラ珈琲』 さんのブログ内で、スケール・カバーのことを紹介いただいています。
   画像をクリックするとこのページにジャンプし、記事を読むことができます。



voilacoffee.jpg
 『ヴォアラ珈琲』 さんのHPへはこちらからどうぞ。