飴色のテーブル 

10年程お使いになっていたタモの座卓をお客様からお預かりして、テーブルに作り直す仕事をしています。

理由はご自宅をリフォームしたことによって住環境が変わり、床座の暮らしから椅子の生活になったため。
大切に使ってきた座卓をどうにかテーブルにできませんか?というお客様の心温まる想いをしっかり受け止めての製作です。

大切に使っていたご様子は見てすぐに分かるほど、その座卓は綺麗でした。
勿論キズなども付いているのですが、色艶といい、とても美しく思わずそっと撫でたくなる程です。
きっと大事に手入れもされていたのでしょう。

但し、テーブルに作り直すことは、実はそう容易ではありません。
単純に脚を伸ばせばテーブルになるかという発想は勿論×
新たに強度を計算して組手などを考え直す必要もありますし、お使いになっている椅子のデザインとのバランスもあります。
そして何よりの乗り越えるべきハードルは「色」。

タモ独特の黄色+時間が作った赤褐色が加わり、深い飴色になっている甲板に、新たに作った脚を含めた本体部分の色を合わせる必要もでてきました。

「もう少し黄を足そう」
「赤味も必要だね」
「深さを出すために茶も加えよう」
と、二人で相談→討論→激論→納得を経て、昨日塗装一回目を施しました。

自然と時間が作り出した色を真似るのは無理といっても過言ではないかもしれないけれど、絶対喜んでいただける!そう思える色を作れたことに満足しています。

お届けはもう少し先・・・
これから、オイルを塗っては研ぐという作業を繰り返しながら、タモが持っている奥深い光を引き出してあげて完成です。

kouita.jpgashi.jpg




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秋風さらら 

日増しに涼しくなり、秋風が心地よい爽やかな季節になりました。
でも霧島の秋はとても短く、あっという間に過ぎて行ってしまいます。
気が付くとすぐに寒い冬がやって来るので、束の間の秋を思う存分楽しみたいと思っている今日この頃です。
まずは、食欲の秋、そして次は・・・山かな?



先日の台風で倒れてしまった看板を新しくしました。
色も焦茶色から渋めの朱色へ。
屋号を【書】で書いたせいか、文字だけ見ると少し和菓子屋さんの様な装い。


お客様から「看板をもっと大きくしたら?」とか、「手前から小さいのを立ててどんどんアピールしたら?」と言われることがあります。
ただ問題が・・・ 工房手前の小谷川から上は国立公園になるので看板にもちょっとした規制があるのです。
煩雑な雰囲気の町並みになってほしくない私たちも、これ位がギリギリかなぁと感じています。
ご迷惑お掛けしますが、ご理解いただけると嬉しいです!

higanbana.jpg看板を立て終え工房の庭を見ていたら、
可愛らしい彼岸花に目が留まりました。
寄り添うようにして咲く二輪の花たち。
何だか微笑ましい。
因みに彼岸花の花言葉は「悲しい思い出」です。
感傷的になりがちな秋にふさわしい花言葉かもしれません。
悲しい思い出か・・・
と考えてみても私の心には思い当たるものがありません。
辛いことや悲しいことがあっても、
「これは自分を高めるための試練!」といつも考えているので、思い出に変わる頃には、そこから悲しみが抜けているからかもしれません。ね!
我ながら前向き。



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